やぼーの偽ラジオ!!

■□第583回□■
 やぼーの偽ラジオ第583回。はじまりはじまりー。

 2011/10/08現在 69986Hit。
 そろそろ70000Hitですねー。最近絵を描いていないので、伸びが悪いですが、まー、来週くらいかなー、と。

 さてまぁ、川上稔づいていたのですが、まぁ、それはそれとして。

 職場で一人先輩が辞めまして。ええ、まぁ、初めて「先輩」と思える位置に居た方なのですが。
 まぁしかしまぁ、二度自分の意思で離職している人間からしてみれば止める理由もなく。

 ……ウチが大変になるが。まぁ、仕方ないな、と。

 というかウチの部門からの初の離職者で、20年選手ではあったのですが……残念。
 そのグループで私がリーダーのようになっていますが、残った人たちを大切にしよう。と。

 あ、そうそう。
 三連休なので、明日あたり蛍火の杜へ見に行こうかなぁ……。


――○馬鹿話@八尺ン家
 コナン見ていて、
鬼殺し「……暗闇で蛍光塗料は光らないよな」
私「ん?」
鬼「……光るなら蓄光塗料だよな……」
 とかなんとか。

――○Web拍手レス

「境界線上の〜」第一話、見たでありんす。
原作は知らんのですが、とりあえずメインの登場人物の顔見せ&得意技披露ってところだったんでせうか。
個人的には先生&姉さん&姉さんに踏まれて潰れたスライム君が気になるところ。(次点で鈴ちゃん)
まだ世界観やらなにやらつかめてないんで、わからなくなったら聞くかもー。そんときはよよしゅう。 by わらわら

 というわけで。

 何かあれば、拍手で質問ください。一問一答形式のほうが判りやすいでしょうし。

 ちなみに一話、メインと言うか「主人公側」が誰かの顔見せでしょうか。
 得意技……というか、まぁ、得意分野や種族特性の紹介でしょうか。

 残念ながら、先生と鈴さんは出番そんなにないですが、賢姉(愚弟の姉なので、自称“賢姉”)はコトあるごとに狂った発言するので素敵!
 鈴さんはみんなのストッパー、兼、そのストッパーを外す役です。よく外道どもの中で清く育ったものだなぁ……と。

 アーカイブ配信も始まったようなので、気になる方はこちらー。
・バンダイチャンネル
http://www.b-ch.com/

・境界線上のホライゾン 公式HP
http://genesis-horizon.net/

 公式では、毎週火曜24:30〜LIVE配信するようです。
■□メール紹介□■
――○馬鹿話:ふぉれ(HPなし)

呪い
「脳内テーマソングと言えば……昔家に『九九』を覚えられるカセットテープってのがありまして。ポップなメロディを九九を歌詞として歌のお姉さんが歌っていたんですな。ガキの頃それ聞きまくってたんですよ。そしたら未だに、仕事中とか暗算でかけ算してると勝手にあの曲が頭の中で……」
「それならば俺もあるぞ!その昔、セーラームーンのアニメイトカセットコレクションに収録されていた亜美ちゃんが円周率を曲に合わせて歌ってくれる歌!あれのおかげで、俺円周率結構な桁まで言える、代わりにあの曲が頭に……」
「なんと言う呪い」

 うちの中学にも狂った教師がいて、校歌を替え歌にして、「あーい ゆー うぃー ぜー らいくー ひー しー らいーくすー」とかやっていたが、あれ、まだやってるのかなぁ……。

■□コーナー告知□■
 コーナーは【近況報告】【馬鹿話】【その他】の大まか3つ。メールアドレスはyasaka[あっとまぁくん]sannet.ne.jpです。
 日々のネタでも。さぁ、恥ずかしがらずにレッツ投稿!

 web拍手設置しました。

 ツッコミもお待ちしております。

■□近況報告□■
 ホライゾン感想行く前に。

 しかしまぁ。

 川上さんの理論から言えば、「結果が全て」なので、放送前や、一話だけ見た感想などや、その辺の諸々の「結果の出ていないもの」に対する批評はあまり意味のないものなのかなー、と。
 ただ、「見る前に切った」「一話で切った」は、その時点で結果なので、まぁ、そういうものか、と。

 私が川上作品好きなのは、そういった「(作者の)考え方」が好きなので今でも買ってるわけで。

 このへん、作品からも見て取れますが、昔は川上さんのHPの不定期日記でも見られたので。むしろ、そっちの日記のほうが、作品よりも私にとっては財産だと思いますが。

 そんなわけで、ファンなのですよ。作者さんの。
 ですがまぁ、この「ファン」色々分類できますが、川上さんの場合はディープなファンが多いのですが、
・川上信者
 というのは意外に少なく。かわりに
・川上中毒
 と言う人のほうが多かったりします。それは、
「他者を貶めた所で、自分の評価が上がるわけではない」
 という川上さんの考え方を、ファンは知っているからなのですね。
 なので、良いものは良いと言うが、他作品の場で言う必要はないと知ってるわけで。
 むしろ「良いものは変わらない」「知っているならば言わなくていい」系の話もあるので、信者はただただ、ネタの通じる所でカワカミン成分欠乏にかかるというかなんというか。

 比較ではなく、面白い、という判断で。

 もっとも、敷居高いのも中毒患者ならば知っているもので。
 そういう意味での、理解のための他作品との比較も、入り口としてはいいと思いますが、しかし川上作品は「異質」なので、「それ」を期待して読み進めると、絶対「これ、違うぞっ」となるわけで。それがよい方向に行く人と、拒否になる人と別れるのでしょうが、まー、そんなこんなで。

○――
 そんなわけで、個人的オススメ、
▼境界線上のホライゾン を 突然 II(上) から読み始める際の基礎知識
 なんぞをまとめてみようかと。
 そんな変態居ないでしょうけど。

 なので、
<以下ネタバレ>
 まず最初に主人公(たち)の目的ですが、

・ヒロイン(ホライゾン)の失われた感情を取り戻し、二度と失わぬため、世界征服を行う
・ついでに、世界の終わりを解決する

 というもの。
 この「世界の終わり」すなわち「末世」ですが、それは世界設定が特殊なため、結構明確に「末世」が判っています。それは、

・とてつもなく未来の話
・どの程度未来かというと、3回くらい世界が滅んだあとくらいの話
・なので、魔法のように見えるものは、全て世界再生のためのナノマシンや、再生プログラムと一体化した人々(=神々)によるもの。

・ゆえにもはや世界を壊さないように、そして、かつて居た歴史まで到達できるように、今までの歴史を繰り返す道を全世界的に選び、行ってる最中。
・その「歴史攻略のガイドブック」=「聖譜」は本来、百年先まで史実を更新するはずが、1648年の今年を境に、更新を止めてしまった。
・ゆえに、今年で世界は終わって、末世がくるのではないか。といわれている。

 わけです。

 もう一つ、「ホライゾンの失われた感情を取り戻し」、とありますが、これにも解説があり、

・ホライゾンは10年前に死去。
・父親の元信公は、そのホライゾンの感情をベースに8つの大罪武装というものを作成。
・世界各国に配布。後に「これは全部集めると末世を左右できるよ」と全世界放送。
・それは一つ一つが国家の軍事バランスを壊す程度の能力を持っているので、迂闊に他国に渡せるものではない。
・本編中のホライゾン(P-01s)は自動人形で、いわゆるロボット。
・ただし、結構普通に自動人形は(人間に対する)異種族として生活している。
・その彼女に「暴食」「淫蕩」「強欲」「悲嘆」「憤怒」「嫌気」「虚栄」「驕り」の大罪武装を回収するのが主人公側の目的。

 となります。

 とりあえずここまで。
 一巻では、その辺が「謎」だったのが、明確に「こうしよう」になったところで終わります。

 そしてもう一つ説明が必要なのですが、
・旧時代、地球に戻ろうとした際に、人の住める場所が神州(日本)くらいしかなかったので、現実世界と重奏世界(仮想世界)に世界を分割して人々を住まわせた。
・で、歴史再現の途中、南北朝戦争の際、その重奏世界を制御する神器が失われてその一部が合一。
・土地を侵攻されて南北朝戦争で疲弊していた、神州側は降伏。ただしこの時代に神州が侵略されたという聖譜記述がないため、各国は教導院という政治・軍事の拠点を作り、神州を暫定支配に乗り出す。
・そんなわけで、元の神州住人は都市艦「武蔵」に乗って各地を巡るようになり、世界は日本の戦国史と一緒に、世界の歴史再現を行うことになった。
・その際、世界各国が神州の土地地域と対応する。詳しくは「神州対応論」などググるといいかも。

 と最後ぶん投げましたがそんな感じで。
<ここまで>

 で、二巻では、
・津島に対応する英国に、武蔵と協力関係になって、大罪武装も他が一通り揃ったらくれないか、と“交渉”に行く。
 わけです。

 あとは、キャラとして、
・テンゾー:犬くさい
 くらい覚えておけば、結構いけるかなー……と。

 ……いけるのかこれホントに。

 でも、一巻から読者置いてけぼりだから、二巻からでも問題ないと思うんだ、自分!

○――
 というわけで、ホライゾン1話感想。

 楽しかったと判断します。――以上。

 と、“武蔵”さん口調にしてみましたが、既読者的には楽しかったですよ。説明台詞全然頭に入りませんが。(笑)
 この辺、ホントに原作再現と言うか、川上作品既読者ですら「だ、大丈夫かこれ……」と思ったので、大丈夫だと思います。あ、いえ、ダメなのですが。

 残念なのは、あまり川上節が聞けなかった所。
 浅間の「な、何故神道パワーが超蛮族パワーに負けますか!?」とか、テンゾーのオヤジもトーリと同じもの買いに、店舗別特典求めて忍者走りで走って行ったとか。
 ……こ、今回戦闘メインの初回だからねっ。ネタ的にヤバイとかないよねっ。

 というか今回チンコにマシンガン音入りましたが、東の「余とセックスしよう!」は大丈夫かなぁ……。あれ、ピー音入れられると意味不明だし。二代の「セックスした仲で御座るな」とか「五分で完了」とか繋がらないし。

 ……ん。無理か。あれ。

 まぁいいや。感想に戻ると。

 なんか良くわからないけど、テンション高くてよかったなぁ。特に喜美。「素敵ッ」の言い方が完璧。さすが千和。
 あとはリアルアマゾネスはキャラ立ちまくりというか、人気でそうだけど、積極的に関わるのこの回だけだからなぁ、基本的には。

 まぁ一回目なので、「見ていて楽しかった」で正解なのかな、と。

 あとOP。
 ツッコミどころ満載じゃねーか!!

 イントロ、トーリがガチコンセントだし。
 御カレー様が目立ちすぎだし。
 雷撃股間書とか後ろの広告の30分無料とかひどすぎだし。
 オゲとシロジロとエリマキかわいいし。
 ァさんかわええと思ったら、総長やっぱり掃除してるし!
 元信公が完全にラスボスだし。(笑)
 イノケンハッスルしすぎだしなぁ、おい!
 地摺朱雀かっこいいし、トレス・エスパニアの武神の足の関節がこれマジ私好みなんですがーッ!!
 ノリキのうしろでアデーレがペルソナ君にメイン盾されてるし。
 テンゾーの帽子がかわいいけど、なんか犬臭くね?
 射撃巫女は安定のズドンだけど、巫女だからこれ、お払い扱いだよ……ね? とか。
 ァさん射撃カッコイイし。

 で、最後。

 トーリがホライゾンの手を「引く」シーン。
 良すぎる。
 そしてあの笑顔がヒロイン過ぎるよトーリ!

 とまぁ、既読者のテンション上がりまくりでアモーレ三回くらい言いそうですよ。

 そんなわけで、「何となく見られそう」な人は見続けて3話くらいで切って、その後の盛り上がりに「うへー、途中見てないからわけわかんねーよ!」となって、でも全部見てる人も「大丈夫だ、俺たちもわからん」とかなりそうだなー、と。

 しかし、トーリの変態行為がダメな人はダメだろうなぁ……。

 とりあえず、
・同人誌(特定の、ではなく、“同人誌”というそのもの)ネタ
・エロゲネタ(これも同上)
・トーリの変態行為
 この辺がネックかなぁ。女子には厳しいなぁ……。

 媚びるわけではない「いい女」も出てくるので、結構女子にもオススメなのですが。
 でも公式カップリングしか、基本ないしなぁ……とか。

 あ、カップリングで思い出した。
 EDで妖精女王エリザベスと傷有りさんが出てきて一安心。OPのセグンドの存在感といい、本気で二巻に期待。

 そんなわけで、既読者的には、繰り替えし5回は見られる第一回目でした。
 ……逆に、未読者は今後話しが進んでからおさらいで繰り返し5回くらい見ないと理解できないかもなぁ……。まぁ、川上作品ってそんなものだから。初回は言葉遊びを楽しんで、二回目とか読み返しで知識を深めていく感じで。

 次回はどこまでいくのかなー、と。

○――
 ちなみに関西は、Fate/Zeroから境ホラコンボらしいので、譲治ナレーションコンボ喰らってオッサンスキーがひゃっはーしてるらしいですが、うちはWORKING後Fate/Zeroで、境ホラはネット頼りでまー、良かったのかなんなのか。


――○小説関連(プログラム含む)
 さー、どうしたものか、と。

○煙草やめてから――
 ――約378週間経過。
■□ヨタ話□■
 えー、と。まぁ。

 恐ろしいことに、10年前の表に出してないテキストが出てきたので、晒します。

 冒頭、隕石殴って止めてますが、これ、後に「超高濃度の流体」という設定になっています。すなわち、ファーストインパクト。

 あとはいつもの(?)AI話です。ちなみに、本編250年後と言っていますが、後に修正されて150年後になりました。

 というわけで晒しますー。

%ここから%
【暴若武人 撃甲部】

#朱美、足枷の街を救うシーン#一期から数えて6年後くらい?#
#隕石落下の原因は、当時新型兵器実験の失敗との憶測があったが、実際は宇宙から資源を牽引する目的の実験が失敗したもの#

 隕石の落ちる位置は足枷市内。詳細な位置までは不明だ。
 多くの市民が非難する中、紅朱美は足枷工高の職員室で優雅にタバコをくゆらせスポーツ新聞を読んでいる。
「朱美さん!! 何やってるんですか! 避難しないんですか!?」
 慌てて窓の外から顔を出した羽乃に、朱美は一言「騒ぐなよ」。そしてまた紫煙が揺れる。そして続けて「よっ」と小さく声を漏らせば煙は吐息に掻き消された。
「落下予想地点候補に裏庭あったろ?」
 言って重量級の逆間接撃甲に足を突っ込んだ。
 続けて左手に巨大な拳を装備する。
「落ちてきたら、止める」
 右手にバイザーを握ると、ドアを開けて朱美は廊下へ。羽乃は慌てて裏庭に回る。
 彼女が目的地にたどり着けばその中心には朱美がフル装備で空を見上げてただ立ちすくんでいた。
「朱美さんっ」
 その言葉に朱美は無言。ただただ空を見上げている。

▼△システムメッセージ△▼
↓――● 指定隕石 → 残り10秒
↓  ――○ 落下地点 : 不明


 ディスプレイの右端に移るメッセージを目で追いながら、朱美は左の拳を堅く握る。

▼△システムメッセージ△▼
↓――● 指定隕石 → 残り 8秒
↓  ――○ 落下地点 : 不明


 腰を落として構える。
 カウントが6……5……と減るが落下地点は今だ不明のままだ。

▼△システムメッセージ△▼
↓――● 指定隕石 → 残り 2秒
↓  ――○ 落下地点 : 不明


 左手を引き――

▼△システムメッセージ△▼
↓――● 指定隕石 → 残り 1秒
↓  ――○ 落下地点 : 直上


 空(そら)を殴った。
「ジャストっ!!」
 空を切る拳は振り切る直前落下してきた直径50mオーバーの隕石と衝突。

 閃。

 一瞬で無音が波紋のように広がり全ての振動が一瞬停止する。
 直後。

▼△システムメッセージ△▼
↓――● 撃甲ポイント低下
↓  ――○ 衝撃注意


 大気が時間差を付けて落ちてきた。
「――っ!」
 アスファルトが歪み、えぐれる。それでも朱美の拳から隕石は離れない。衝撃が相殺されきっていないのだ。
 ずんっ、と重く厚い衝撃が彼女の身体を通り抜け、内部で反響する。

▼△システムメッセージ△▼
↓――● 外殻撃甲 衝撃過多
↓  ――○ 安全のため衝撃を破壊により相殺します。


 逆間接が、崩れた。
 直後に内部撃甲の足が地面につくと、衝撃と共に外殻撃甲がバラバラに飛び散り中から白衣が舞うように姿を現した。
 誰もが、根を上げたくなるような衝撃である。
 すると彼女は口を開く。
「教師とは――っ!」
 通る、重い、広がる声だ。
「調子コイて勢い余ったタワケを止めるのが仕事――っ!!」
 左手に更に力が込められ、隕石が一瞬だけ揺れた。同時バイザーにヒビが入り都市演算機構からのメッセージを見ることができなくなった。
 しかし彼女にはもはや関係ない。
「だからこいつは私の役目だ、力一杯殴って止める!!」
 杭打ち。
 隕石の一部を削って杭が飛び出し、左手が反動で後方へ大きく退いた。
「――――っ」
 そして反動そのままに素手の右手で隕石を殴る。殴って拳を押しつける。
 直径50mの隕石だ。押し返すか逸らさなければ押しつぶされる。
 だから殴った。
 直後に伝わるのは破壊の衝撃。真下へ向かうはずだった隕石の衝撃波だ。その衝撃波に拳が乗る。
 は。
 朱美は空気を漏らしてそのまま運ばれ校舎へ激突。
 隕石は立ちふさがるものが無くなり校舎を押しつぶしつつ落下。
 ――しかし、それは「ごとり」という簡素な音によって止まった。全ての落下の力は紅朱美によって相殺されたのだ。

1. 都市演算時代

#都市演算シリーズの始まり?#

 一人の少年が青空の下たたずんでいる。目の前には巨大な岩。その横には小さな立て札が立っていた。
「赤い拳――」
 少年は呟き拳を握る。その左手には赤いグローブがはめられていた。
 ふと、背後に気配を感じ振り返る。するとそこにはデッキブラシを手にした彼と同じくらいの少女がタイルをごしごしと磨いていた。
「ん?」
 デッキブラシの少女は赤い拳の少年に気がつくと大きく一つ破顔。デッキブラシはそのままに一気に彼の元へ近づいてきた。
「修学旅行の方ですか?」
 少年は頷き「京都から」と返す。それを聞いてか聞かずか少女は語りだした。
「この隕石はですね、250年前に落下して、その一部をモニュメントとして残したモノなんです。元は直径50m。重さは約4000t。それを――」
「殴り、止め、被害を最少にとどめたのは一人の教師」
 デッキブラシ少女は「お?」と興味深げに単音。続けて今度は「あ」の単音。
「ここに書いてあるか」
 横に立ててある立て札を見て笑う。
 そして、赤い拳の少年も笑う。
「歴史と撃甲の街、足枷――か」

2. 中盤――咲いてン

#機神山の社だかそこらへん(イメージは女浅間から見る街)#

 機神山の山頂には紅朱美を奉った社がある。毎年四月第二週目の日曜日には祭りがあり、小学校に上がる前の子供は親に連れられこの社まで山を登る。そしてその子供達の健康を祈願し左手の甲に朱色の印を押す。
 地元の子なら知らぬものは居ない、通称“ぺたんこ祭”の開催地だ。
 そして、その社の裏に回れば、少しだけ木々が開け足枷の街が一望できる。一部の者しか知らぬ、絶景の一つだ。
 少女はその社へ続く道をゆっくりゆっくりと歩いていく。手にデッキブラシを携えて、木の葉を払いながら一つゆっくり。紙ゴミをブラシで払って背にしたクズカゴに入れては二つゆっくり。
 景色を見れば山の中。右には森で、左には林。そして向かう正面に道が続いている。ふと空を仰げば木漏れ日が刺し、網膜を刺激する。
 黙々と。ただ黙々とゴミの回収を続ける彼女は、自然に出来た山道から、石段で出来た人工の道へと出た。社はもうすぐだ。
 嘆息一つ。
 爽やかな疲れの中、休むことなく手を動かす。木の葉を散らして脇に。上を見れば空が見える。
 さくさくと、まるでバターの多いクッキーを食べる様に突き進む。
 あと少しだ。
 そこでふと、風に運ばれてくるものに気付く。旋律だ。

“ ――機械の前に向かうのは
  ねじと歯車 作り出す
若き鋼のアーティスト―― ”

 詩が、流れる。
 少女も手を休めず、しかし口は沈黙から歌唱へと変化。共に唄う。

“ ――高き技術の数々を
  工(たくみ)の力 軽視する
不届き千万野郎ども
 首根っこ洗って待っていろ おぉ 足枷 足枷 我らの―― ”

『母校〜♪』
『故郷〜♪』

 最後の歌詞だけ微妙に違い、しかしそれを無視して歌は続く。
 少女のモップも勢いを増して、くるりと回って空を仰ぐ。見れば裸であった枯れ枝に、一つ二つと花が咲く。
 歌の花。
 都市演算機構が見せる幻の花びらだ。

“ ――おまえに命は預けたぞ あぁ 足枷 足枷 我らの―― ”

『故郷〜♪』
 桜の花が咲き乱れた。
『母校〜♪』
 一輪のすみれが咲いた。

#この後、掃除の意味論に繋げられそう#

2.1. 掃除について語り

#都市演算機構はゴミ等を勝手に回収リサイクルする機構を持つものとする。

「ここにさ、枯れ葉が落ちてるじゃない」
 少年は頷く。
「この落ち葉は都市演算機構の対象外。ここにあることが当然で、何一つ問題ないもの――つまり“ゴミ”扱いされてないわけ」
 少女はデッキブラシで器用に落ち葉を集めていく。たん、と小気味よくデッキブラシが弧を描けば、それにつられて枯れ葉が舞う。
「なら、何で掃除するの」
 問うた少年は指を5度屈伸させ、一つ音を鳴らす。すると宙に舞った枯れ葉だけが都市演算機構から発射されたレーザーで焼け焦がされた。
 それを見た少女は残った消し炭をブラシで叩き砕くと、ため息に似た笑いで答えを返す。
「私が、この遺跡を落ち葉に埋もれさせたくないと思ったから。これは人の意志で個人の意志。だから、そう思った私が行動するの。都市演算機構になんて任せてられないから」
 少年はそれを聞いて小さく唸り、そして左手を動かした。

「そうやって、他人を信用しないのがお前の悪い癖だよなー」
「だって、私がやらなきゃ誰がやるの」
「手伝うくらいはしてくれるさ。みんな――もしかしたら、お前が声をかけるのを待ってるのかも知れない」
「ずいぶんと都合がいいのね」
「それはお前の善意と行動の結果だよ」

#この後に火事などに適応→都市演算機構は進んで人間を助けようとしない#

3. 終盤――クライマックス

#“紅朱美”を求める敵役とのシーン#

「もう用はないんだ、紅朱美の贋作よ! ……この街から去れ」
 左手の少年は拳を軽く握り――それだけだ。続けてデッキブラシの少女がため息を一つ吐く。
「あのね――」
 言いかけ、少年が制した。
「俺は紅朱美の偽物でも、亡霊でもない。人間でもない。都市演算機構の作り出した実在しない何かだよ。それで――それが、何でこの街を離れる理由になる?」
 相手は一瞬困った顔をし口を開く。しかし言葉を発せず口をつぐんだ。短く小さく「ん」と喉を鳴らすと同時、それが合図であったかのように少女が言った。
「――私がコイツの側にいて、コイツは、私の傍らにいる」
 「それだけ言えば、わかるな」と彼女は“少年”へ投げかけた。
 男はこれに目を細め、拳を握り構え――そして拳を軽く開く。
「都市演算機構の末端ごときが……と考えていたが、それは大変失礼な話しだったか……」
 構えは静かに自然だ。しかし発する雰囲気は『不動』の二文字。いつでも拳を放てる構えであり、いつでも指を動かせる構えでもあった。
「済まぬ、紅朱美の贋作よ。そう呼ぶ期間が長すぎた。もはや他に自然に呼べる名は無し」
 少年は笑って軽く開いた左手を前に差し出した。さながらそれは、ダンスを申し込まれた女性がそれに応えるような仕草である。
「もう一度、今度は問う。紅朱美の贋作よ。……この街から、去る気はないか?」
「ない」
「ならば、この拳で去らせるのみ」

3.1. ラスト

#左手の少年、役目を終えて#

 少年は、たたずんでいた。空は青空。眼前には隕石のモニュメント。
 少女は、座っていた。デッキブラシを抱えるようにして持ち、しかし視線は少年へと向けて。
「限界だ」
 少年が清々しく宣言した。
 左の拳を突き出す。
「最初に嬉しかったことは――」
 突き出した拳の人差し指を立てる。
「名前を呼んでもらったことだ」
 笑う。
 中指も立てる。
「次ぎに嬉しかったのは君と笑い合えたことだ」
 拳を握る。
「そして願うのは――君とまた出会うことだ。それくらいは神様に願っても罰は当たらないだろう」
 少女は笑う。
「あんたの神様って、結構懐狭いのね」
 立ち上がり、デッキブラシを一つ回した。
「私の願いはね、アンタと一緒に笑い合うこと。そして――」
 少年が一歩前へ歩みだし、拳を開いて少女の頭を撫でる。
「――二度と、私を泣かさないこと」
 少年は、砕け去った。
 残滓も何も、一瞬で消え去り風が全てをさらっていく。

 ――少女の涙も。

#泣かずに爽やかに終わるパターンもアリ#
 数年後、少女は都市演算機構のシステムエンジニアになり、再度少年を再生する。そのビジョンを揺るぎ無く持っているから、怯えることも、不安に思うことも何一つ無く、別れられるエンド。
%ここまで%

 これが、最初期。“流体”という発想もなかった頃の「第二次流体戦争」のアウトラインです。
 後に、これを元に二回くらい第二次流体戦争を書いたのですが、最後までたどり着けず。
 よし、仕切りなおしだ。と、書き始めた「ぷそ研(プロトタイプ)」はなんだかひどい話になり。
 別の作品書こうとしたものの、設定だけで終わらせ。
 その別作品「のいのい」の主人公を、救いようのない「ぷそ研」の中に放り込んだのが「のいのい//ぷそ研」なのですね。

 ……10年かー。

 ぷそ研完結当時の「感謝」の意味とは、この10年でもあるわけで。
 いや、ぷそ研だけならもう少し短いのですが。

 そんなわけで。

 なんだか「第二次流体戦争」終わったあとの話し(と、いうか、「そんな事件があったら、こうなるよな」という発想)が浮かび始めてるのですが、先に凛子さんと頼茂の戦慄のラブラブ話かなぁ。とか。その前に、小説脳のリハビリというか、これむしろ病気状態に戻る行為だよなー、とか。

 んむむー。

○――
 ちなみに、アフター第二次流体戦争のイントロは、

1.第二次流体戦争によって、流体人の存在が世界にバレた。
2.したがって、生まれる流体人が「人間のフリをした妖怪」である必要がなくなった。
3.ので、流体が調子乗って神話系生物を生み出し始めた。
4.それに対応するのは、オフィシャルには政府だけど、やっぱり陸美さんとか田中家。
5.が、ヨモギは流体戦争で失われて(Not霧散)、藍兎も流体化していた半身を(宇宙へ)持っていかれて実働は不可能。
6.さらに、アスタリカ(と、アリス・ファントムや噪域)に端を発した“人間の制御外のAI群”が、擬似人格プログラムを利用し、「神話の英雄って実在の英霊ベース多いから、過去の偉人とか罪人紛れ込ませてもバレないかも」と、それらの“再現”を始める。

 となっています。
 ……どう落とすつもりだ。話し的に。

 ちなみに、次に書く物語は、
・ラブい物語
 と心に決めているで……どーすんだこれ。

 正直、撃甲シリーズ外でもいいかなー、とか思っていますが、その割には、

*案:
 交通インフラの関係で、
・ウチから東京まで2時間なのに、東京から韓国までも2時間ってどういうことよ。
 という状況があるわけで。
 その感覚で、
・もはや世界に「距離」の概念はなく、今自分がいる場所からどれだけの「時間」で到達できるかが距離の表現方法
 の世界とか考えたのですが、それだと(常に描写で)キツイので、
・そういう「時間で距離が圧縮された空間」を発生させられる世界
 として、
・あー、それなら巨大ロボットとか街中で超加速可能だなー、うへへへー
 とか思ったり。

 でも、それを明言しないで「都市演算」「流体」で再現できる設計にしようとするあたり、ダメだよなー、と。

 まぁ、そんなこんなで。

○――
 しかしまー、最近絵をかいてないなー、と。
■□エンディング□■
○今週の誕生日人――
 ・10/12 ハヤト
                ――(敬称略)

 おおっ、うめさんちの子もとうとう五歳かっ!! 年長さんですかー。

○今日は何の日?
 ・10/9 宇宙戦艦ヤマト、イスカンダルへ向けて地球を発つ(2199)
 ・10/14 大政奉還

▼八尺さんのおぼえがき
 ・未定 【買い物】第二次スーパーロボット大戦OG(限定版)

 ・2012/01【買い物】アーマード・コア5
 ・2012/02 レンタルチャット有効期限
 ・2012/02 【買い物】蛍火の杜へDVD/BD
 ・2012/04 【アニメ】夏目友人帳第四期
 ・2012/夏 ペルソナの格ゲー

●今週の『これはいいものだ』

 今週は「一緒に見る感覚」

 理由:ツイッターで疑似体験したので

 まー、蛍火の杜へ一緒に見ようと友人誘ったらフラレましたが。

 そんなわけで今週は「ひゃっはーしすぎない」ということを野望としていきましょう。

 んでは、また来週〜。

 ■感想、ツッコミ、ご意見、リクエストなどありましたら

 なんでも一つよろしくお願いします〜。

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